合併症対策
Complications Prevention
合併症対策
透析合併症を早く発見し、早くきちんと治療すると、一般の方と同じように長生きすることが可能です。合併症対策は「やったほうがいいこと」ではなく「やるべきこと」なのです。
消化器系疾患
透析をうけておられる方は、肝炎ウイルスに感染している割合が高く(一般の人の約10 倍)、 そのほとんどの方は慢性経過をたどります。 そのために肝硬変や肝癌を発症する割合も高く(一般の人の約7 倍)なるといわれています。 また、腎癌に関しては数十倍高い割合で発症します。 当院では消化器系悪性腫瘍の早期発見・早期治療のために定期的なスクリーニング検査に取り組んでいます。
循環器系疾患
透析をうけておられる方は、常に体液量が過剰であり、また血管の石灰化がおこりやすいため動脈硬化が進んでいます。 そのために冠動脈(心臓の血管)もつまりやすく、狭心症や心筋梗塞になる割合が高く(一般の人の約10 倍)なります。 そして、特に糖尿病の方は感覚神経機能が低下しているために、冠動脈がつまっていても症状(胸の痛みなど)が伴わないことがあるためにとても危険です。 当院では循環器系疾患の早期発見・早期治療のために定期的なスクリーニング検査に取り組んでいます。 当院ではCT 装置、超音波診断装置を導入しております。 苦痛もなく体内臓器の形態、動態や血流の情報を画像にて診断することができます。 患者さまは当院で合併症対策のスクリーニング検査を受けていただけます。